interview : AKIKOAOKI

2017-18AW

AKIKOAOKI

2017-18秋冬東京コレクションを振り返る会
公開インタビュー 2.

   
AKIKOAOKIデザイナー 青木 明子
聞き手:麥田 俊一

   
――短い時間でできるだけこの人の心を、創作の心みたいなのを表に晒してみたいと思うんですけれども、「テーマは何ですか」とさっき聞いたら、「本番でお話しします」と言われたので・・・テーマは何ですか。

テーマと言いますか、まず怒りみたいなものが最初にあって、そこから今回のコレクションはスタートしています。

――怒りというのはとても大切なここ(心臓を指して)の部分で、私もそれに触発されてというかそれしかないというか、今の仕事を続けているのはそれしかないんですけれども、あなたが何に怒っているかというのはプライベートなこともあるのでお聞きしませんが、怒りというのをどういうふうにデザインというか洋服に落とし込んでいるかをお聞きしたいなと思って。

今回、怒りというのが情動的なものとしてまず最初にあって、ただそれをパンクとかそういうものとしてではなく、私はそこから「プリミティブ」という原始的なものに繋げていきました。原始的というのが今回のキーワードなんですが、削ぎ落としたデザインをしていくことで、ある意味で自分とすごく向き合ったシーズンになりました。

   

――情動という言葉が出ましたけれども・・・強さというか、すごく女だね。

今回、すごく言われましたね。

――女性のデザイナーが作っているからあれなんだけれど、あなたの服には女がすごく出て来るような気がしていて、そのことについてさっき楽屋裏で聞いたら、「そんなことは意識していない」と言うんだけれど、男から見たらすごく女が出て来るような服だったんですよ。そこら辺の真相を聞きたいなと思って。

1stコレクションの頃からセクシャリティーや性的なものとの関連はよく指摘されるんですが、私は正直そこをそんなに意識はしていなくて、「すごく性的だったね」というふうに言われても、「え、そうなんだ」ということが多くて・・・。

――私は言葉を仕事にしているので言葉尻を取るような感じになるんだけれど、性的というか女性っぽさというか、丸裸の女の感じがして。例えばいくら鎧とか、服と体の間の空気感とか何とか言っても、女性のデザイナーで女を描出している人というのはいそうでいない。ましてやまだキャリアの短い中で自然にというか無意識にというか、あなたの言葉を聞いていると出て来るというのは。
男の作り手が一生懸命やっても女というのはなかなか理解できないけれども、女の作り手が女の服を作るというのは、同性が作るというのもいろいろ制限があるけれども、そこは結構ストレートにいけるんじゃないかなという気もしていて、どうなんでしょう。

多分、同じ性別(女性)を対象にやっているので、私は自分の中で性的な気持ちとか感覚というのがそこまでないんですよね。逆にメンズをやったら自分の中でもっとそういう部分が出て来ると思うんですけれど。

――あなたのメンズは見たくないよ。全然見たくないと思うんだけれど、性的という言葉はあれなのか分からないけれど、珍しいというか女を感じさせるというか、この短いキャリアの中でというのは感じましたね。そういうエモーションが、ここ(心臓を指して)にグッと来るやつはいいんですよね、本当に。

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