Think of Fashion 037

カルチャーとしての”少年系”ファッション ‐靴下留め・少年装・ジェンダー‐

講師 : 嵯峨景子 (明治学院大学非常勤講師/NEW ATLANTISデザイナー)

2016年6月26日(日)19時開催

37回目のThink of Fashionは、明治学院大学非常勤講師で、NEW ATLANTISデザイナーでもある嵯峨景子さんを講師に迎え、「カルチャーとしての”少年系”ファッション」を考えていきます。

足元につけるアイテムとして近年ひそかに注目を集めつつある「靴下留め(ソックスガーター)」。

本来は紳士用品である靴下留めはこれを装飾的に身につける女性だけに留まらず、最近は2次元のキャラクターにまで広がっています。

靴下留めは日本において独特の受容をされ、特に「少年」という表象と結びつきつつその様式美を形成してきました。

この発表では「靴下留め・少年装・ジェンダー」という3つのキーワードをもとに、服飾史と文化史を横断しつつ少年系ファッションの歴史的な展開を見ていきます。

このジャンルを決定付けた映画「1999年の夏休み」以前の状況、そしてtwitter時代以降の傾向とトレンド、刀剣乱舞のへし切長谷部をはじめとする最新動向にも目配りをしつつ、靴下留めの広まりや少年装という用語の成立、雑誌分析を通じて見えるジェンダーも考察します。

マニアックなテーマを豊富な現物資料とヴィジュアル資料を用いつつ、広い観点から分析していきます。

皆さまのお越しお待ちしております。

講師プロフィール

嵯峨景子 明治学院大学非常勤講師/NEW ATLANTISデザイナー
東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。専門は社会学・文化研究。近代日本の少女雑誌研究から出発し、現在はコバルト文庫分析をはじめポピュラーカルチャーにも領域を広げる。
主な論文として「吉屋信子から氷室冴子へ 少女小説と「誇り」の系譜」(『ユリイカ』2014年12月号「百合文化の現在」)、共著に『少女お手紙道具のデザイン』(芸術新聞社)など。秋に少女小説研究本(単著)を出版予定。
2008年にアクセサリーブランドNEW ATLANTISを立ち上げセレクトショップやイベントなどを中心に展開中。掲載誌は『装苑』『スチームパンク東方研究所』『ゴシック&ロリータバイブル』『CUTiE』『Zipper』など。研究者とデザイナー、アカデミックの内と外どちらの世界でもはみ出しつつ面白いことを模索中。

詳細

日時

2016年6月26日(日)19時00分~20時30分 懇親会 21時~(別途会費がかかります。)

会費

一般 前売2,500円(Peatixにて) 当日3,000円 
学生 前売1,500円(Peatixにて) 当日2,000円 

会場

服も作れるコワーキングスペース「coromoza fashion laboratory」
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-33-14 神宮ハイツ408
明治神宮前駅7番出口より徒歩1分
電話番号:03-6450-5560 URL: http://za.coromo.jp/

お申し込み先

contact@fashionstudies.org
「Think of Fashion 037」への参加の旨とお名前、ご連絡先(メールアドレス)、ご所属を明記してお申し込みお願いします。懇親会参加希望の方はあわせてお知らせ下さい。懇親会は別途会費がかかります。

※前売はPeatixにて承っております。前売で申し込まれますと払い戻しはできませんのでご了承くださいませ。また申込メールもあわせてお願い致します。

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Think of Fashionは人々の装いについての文化や社会現象などを考えていく会です。
http://fashionstudies.org/category/think-of-fashion/
上記のサイトに過去の回のことが載っております。