さすてなぶるファッション® 003

「サステナブル」はファッションに何を与えうるか パート3

1部 田中里尚(文化学園大学准教授/文芸批評家)
2部 アンジェラ マリー オルティス(H&M Japan, Corporate Social Responsibility (CSR) Manager)銅冶 勇人(CLOUDY CEO)

2017年8月30日(水)19時30分開催

エコファッション、サステナブルファッション、エシカルファッションは、服飾・アパレル関連以外のNPOや環境団体などが活動の主体を担うことが多く、今までファッションのメインストリームとは少し離れたところで活動が行われてきました。しかし近年、ブランド全体としてエコやエシカルを推進するSTELLA McCARTNEY、エシカルラインを継続的に発表するUNITED ARROWSなど、メインストリームのブランド、店舗の取り組みが活発化しています。このような中、本会「さすてなぶるファッション®」では、ファッション×サステナブルをテーマに、それぞれのコミュニティで活躍するインフルエンサーをゲストにお呼びして勉強会/クロストークを行います。

内容は2部構成となっております。

第1部

1部は、ファッションと環境の関係性を網羅的に整理した良書「循環するファッション」の内容を軸にお話します。

サステナブルファッションにおいて、デザイナーが果たす役割とは何か。この本では、デザイナーの役割が拡張する側面を「アドヴォケーター」「ファシリテーター」「アクティヴィスト」「アントレプレナー」の4つから説明しています。サステナブル社会において、デザイナーは物だけでなく、新しいシステム、チームワークやマネジメントをデザインし、それを社会に啓蒙発信ないしは社会的活動を通して広めるようになっていくのですが、この本を通じて、その先行事例を考えてみることにしましょう。

第2部

ファッション×サステナブルをテーマにしたクロストークを行います。
H&Mはファストファッション企業として知られていますが、サステイナビリティ(持続可能性)活動の先進的企業とも言われています。そのH&Mから、CSR担当マネージャー アンジェラ マリー オルティス氏を招きます。
もう一方、ゴールドマン・サックス証券株式会社を退職後、アフリカの貧困や教育、雇用問題の解決に本格的に取り組み始め、アパレルブランド「CLOUDY」を立ち上げた銅冶 勇人氏を招き、このお二方とともに、エシカルファッションブランド INHEELS COO 布田尚大のモデレートにより、ファッションにおけるサステナビリティとはを考えていきます。

皆さまのお越しお待ちしております。

登壇者プロフィール

田中 里尚
文化学園大学准教授/文芸批評家
1974年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部在学中に小説家を志すが、一方でファッションの魅力にもとりつかれる。両立しがたい関心を追いながら、現在はメディアとファッションに関する文化史的研究に取り組んでいる。2007年、立教大学大学院文学研究科比較文明学専攻にて、博士(比較文明学)を取得。論考に「ファッションデザイナーとしての中原淳一」(『ユリイカ』青土社2013-11)、「ファッション・ブランドと堤清二」(『ユリイカ』青土社2014-11)。共監訳書に『循環するファッション』(文化出版局2014-1)。共著に『<北の>想像力 《北海道文学》と《北海道SF》をめぐる思索の旅』(寿郎社 2014-5)など。

アンジェラ マリー オルティス
2016年 H&M Japan入社 サステナビリティ部門を統括
災害後の地域におけるCSRコンサルティングと非営利開発を歴任。
2014年に宮城県南三陸町の復興支援大使に任命され、ボランティア活動を続けています。

銅冶 勇人
特定非営利活動法人DO 代表理事 株式会社DOYA 代表取締役社長 1985年生まれ、慶應義塾大学経済学部卒業。ゴールドマン・サックス証券株式会社(以下GS)金融法人営業部入社。社会人3年目2010年11月に特定非営利活動法人DOを設立。ケニアのスラムに住む子どもたち600名の教育・雇用支援を開始。2015年に7年務めたGSを退社。同年に株式会社DOYAを設立。アフリカでの雇用創出を目的としたアパレルブランド【CLOUDY】を創設。2015年からはガーナ・ボルタ地方で学校建設プロジェクトを始動、2017年度中の開校予定。

書籍「循環するファッション」はロンドン・カレッジ・オブ・ファッションで教鞭をとっているケイト・フィッシャー氏とリンダ・グロース氏の共著です。(ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションでは、Centre of Sustainable Fashionという組織を設立し、高い水準で教育研究を行っています。)生産から流通、消費や廃棄までのファッション業界全体を含む、従来のサステナビリティ概念の拡張する様々な取り組みが語られています。「ファッション商品の変革」「ファッションシステムの変革」「新しいファッションデザインへの変革」と、3つのパートから構成されています。

日時

2017年8月30日(水)19時30分~21時30分

会場

田中千代ファッションカレッジ
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-21-7
TEL. 03-3409-2661
アクセスはこちら https://www.tanakachiyo.ac.jp/access/

会費

一般 前売2,500円(Peatixにて)当日3,000円 
学生 前売1,000円(Peatixにて)当日1,500円

お申し込み先

お申し込みはこちらから
お申し込みはPeatixにて承っております。
※申し込まれますと払い戻しはできませんので、ご了承くださいませ。
Peatixがご利用できない場合は、「さすてなぶるファッション® 003の件」と明記していただき、
下記のメールにてお問い合わせくださいませ。
contact@fashionstudies.org
※当日券は会場にて承っております。

さすてなぶるファッション®は、これからのサステナブルファッションを考える場です。

さすてなぶるファッション® 003
主催:Fashion Studies
共催:INHEELS
協力:一般社団法人 エシカルタウン原宿
企画:篠崎友亮(FashionStudies®) 布田尚大(INHEELS)