Fashion Biz Study 013
ファッションローの基礎

第1回 ファッションロー概論(全体構造編)

講師: 角田政芳 (東海大学総合社会科学研究所所長) 関真也 (弁護士)

2018年5月9日(水)19時30分開催

“Fashion Law” is the key to success of your fashion business!

年々、ブランドやデザインの模倣が大きな問題として世界的に取り上げられるようになってきました。ファッションブランドの成功の後には、常に、模倣品との戦いが待っている――そうまで言われる時代です。努力と愛情を注いで生み出したデザインを、見知らぬ他人が何の苦労もなくただ模倣し、金儲けの道具として利用している・・・あなたはそれを許せるでしょうか?売上好調の看板商品が知的財産権を侵害するとして、突然、同業他社から警告状が届いた・・・そんなとき、どのように対応すればよいのでしょうか?

こうした問題の解決に役立つのが、近年、“Fashion Law” として注目を集め始めた法分野の知識です。

ファッションブランドやデザイン、そして技術を保護する知的財産権には、商標権、意匠権、不正競争防止法、著作権、それから特許権と実用新案権がありますが、それぞれに長所と短所があります。模倣を巡る攻防にうまく対処するためには、それぞれの知的財産権の特徴を理解したうえで、攻撃や防御に有効な権利を予め戦略的に取得しておくとともに、緊急事態での考え方も整理しておくことが有益です。

また、知的財産権保護に関する企業の姿勢は、企業としての信用そのものにも直結します。

例えば、他人の知的財産権を侵害する商品を安易に製造する業者は、それを仕入れる卸業者や小売業者の信頼を勝ち取ることは難しいでしょう。なぜなら、権利者から侵害責任を問われるのは侵害商品を製造した業者だけでなく、それを販売した業者も責任追及の対象になるからです。

逆に、知的財産権の管理に真剣な企業には、コラボレーションを求める国内外の企業から声がかかるという事例もあります。大事な知的財産を預ける側からすると、模倣に対してきちんと対応してくれる企業に任せたいと思うのも自然なことといえるでしょう。

ファッション企業にとって、知的財産をうまく管理・活用することは、まさしく、事業成功の大きなカギの1つなのです。

連続講座「『Fashion Biz Study』ファッションローの基礎」の第1回では、第2回以降で商標法、不正競争防止法、意匠法、著作権法、特許法等についてそれぞれ重点的に学んでいくことに先立ち、各法の特徴とそれに応じたファッションビジネスにおける主な活用場面を解説し、ファッションローの体系的な理解の手助けとしていただくことを目標といたします。

講師は、ファッションローを学べる大学院コースの設置に向けて準備を進める東海大学総合社会科学研究所所長の角田政芳氏と、ファッションやエンタテインメント分野の知的財産法を得意とする弁護士(日本・ニューヨーク州)の関真也氏が担当し、両氏の著書である「ファッションロー」(勁草書房)を参照しながら進めていきます。

皆さまのお越しをお待ちしております。

   

講師プロフィール

角田政芳
東海大学教授/東海大学総合社会科学研究所 所長 知的財産部門 部門長/弁護士
著書『ファッションロー』(勁草書房/2017年)では、ファッションローに関するほぼすべての問題について体系的に解説。ファッション関係の主な論文に、「ファッションショーにおけるモデルのメイクアップ、衣服等のコーディネート、ポーズ等の法的保護: 知財高判平成26.8.28判時2238号91頁『Forever21事件控訴審』を契機として」『DESIGNPROTECT』106巻Vol.28-2、2015年、7頁 「判例研究 ファッションショーにおけるモデルのメイクアップ、衣服等のコーディネート、ポーズ等の法的保護:知財高判平成26.8.28判時2238号91頁『Forever21事件控訴審』を契機として」『A.I.P.P.I.』58巻12号、2013年、842頁等がある。

関真也
TMI総合法律事務所弁護士/NY州弁護士/津田塾大学非常勤講師/東海大学総合社会科学研究所研究員/日本知財学会事務局員
著書『ファッションロー』(勁草書房/2017年)では、「米国におけるファッションロー」について解説。ファッション関係の主な論文に、「Star Athletica事件合衆国最高裁判決:実用品のデザインに用いられる美術的特徴が保護適格性を有するか否か(分離可能性)を判断する基準~日本の著作権法における応用美術の保護への示唆~」『日本国際知的財産保護協会月報AIPPI』62巻9号、日本国際知的財産保護協会、2017年、838頁「米国知的財産法によるファッション・デザイン保護の現状と課題(2)」『日本国際知的財産保護協会月報AIPPI』62巻2号、日本国際知的財産保護協会、2017年、149頁「米国知的財産法によるファッション・デザイン保護の現状と課題(1)」『日本国際知的財産保護協会月報AIPPI』62巻9号、日本国際知的財産保護協会、2017年、6頁等がある。
http://www.tmi.gr.jp/staff/m_seki.html

   
   

Fashion Biz Study 連続講座 ファッションローの基礎

ファッションビジネスにおいて近年注目されているファッション・ローに関する日本での初の体系的な解説書『ファッションロー』( 勁草書房)の著者である角田政芳氏、関真也氏による 「連続講座 ファッションローの基礎」を開催します。

第1回 5月9日(水)ファッションロー概論(全体構造編)【角田・関】

第2回 6月13日(水)ファッションブランド及びデザインの法的保護(商標法編)【関】

第3回 7月11日(水)ファッションブランド及びデザインの法的保護(不正競争防止法編)【関】

第4回 8月8日(水)ファッションデザインの法的保護(意匠法・著作権法編)【関】

第5回 9月12日(水)FashionTech入門(特許法の基礎を中心に)【角田・関】

日時

5月9日(水)6月13日(水)7月11日(水)8月8日(水)9月12日(水)
いずれの回も19時30分~21時

会費

各回
一般 前売3,500円(Peatixにて) 当日4,000円 
日本知財学会員及び学生 前売2,500円(Peatixにて) 当日3,000円

第5回連続券 一般15,000円 日本知財学会員及び学生10,000円 (Peatixにて)

会場

(いずれの回も)
スパイラルルーム(スパイラル9F)※スパイラル館内のエレベーターで9階までお上がりくださいませ。
東京都港区南青山5-6-23 地下鉄表参道駅 B1、B3出口すぐ http://www.spiral.co.jp/a_map/

お申し込み先

お申し込みはこちらから
お申し込みはPeatixにて承っております。
※申し込まれますと払い戻しはできませんので、ご了承くださいませ。
Peatixがご利用できない場合は、「Fashion Biz Study 013の件」と明記していただき、下記のメールにてお問い合わせくださいませ。
contact@fashionstudies.org
※当日券は会場にて承っております。

Fashion Biz Studyは、ファッションビジネスに必要なスキルを学ぶ場です。
Fashion Biz Study ファッションローの基礎
主催:Fashion Studies 
共催: 日本知財学会 東海大学総合社会科学研究所知的財産部門
協力:スパイラルスコレー
企画:篠崎友亮(Fashion Studies)