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村上武史(金沢文化服装学院 学院長)

金沢文化服装学院は、東京の文化服装学院連鎖校として1955年に開校しました。女性が「洋裁」や着物の「着付け」を学ぶ場として、私の祖父母が金沢でスタートしたのが原点です。その後、職業としての「洋裁」を学ぶ学科(アパレル造形デザイン科、デザイン専攻科)と、洋服の「販売」やショップの「経営」などを学ぶ学科(ファッションビジネス科、ビジネス専攻科)の計4学科で編成される学校へと変貌を遂げ、現在に至ります。

さて、皆様ご承知の通り、石川・富山・福井の北陸3県は一大繊維産地です。旧くから続く伝統的な技術でオンリーワンのモノづくりを行っている企業もあれば、世界№1の最先端技術でモノづくりを行っている企業もあります。また、社内スタッフ全員で「販売」という仕事を研究し、お客様満足を追及し続けている企業や、知る人ぞ知る個人経営のセレクトショップがあります。糸、生地の企画・製造、染色、商品の企画・製造・販売の全てが実はこのエリアで完結します。そして、本校が立地する金沢は武家文化が根付いた世界随一の文化都市です。2015年3月14日の北陸新幹線開業もあいまって、より多くのヒト・モノ・コト・情報が行き交う都市へと発展していくのだと思います。

こうした好環境下でファッションクリエイションやファッションビジネスを学ぶことはファッション業界の仕事に就くことを希望する学生にとって大変意義深いことだと思います。

私が本校に勤務し約10年。現在37歳ですが、当時、まさかこの歳で学院長という大役を任されるとは思ってもいませんでした。少子化で厳しい状況下ではありますが、これからも末永く、北陸の「ファッション」や「アパレル」のプラットホームとして価値を発信出来る教育機関であり続けられるよう頑張ります!!

最後に、Fashion Studiesの今後の発展に、心から期待しております!!

村上武史(金沢文化服装学院 学院長 *2015年4月1日より就任)
2015/4

   
専門学校 金沢文化服装学院:
http://www.kanabun.ac.jp/

学院長交代のお知らせ http://www.kanabun.ac.jp/news2/001931.html