1990年代に「アンファン・テリブル」として登場したアレキサンダー・マックイーン(1969-2010)は、卓越したテーラリングとテーマ性の強い演出によって異彩な美を作り出し、多くの人々を魅了し続けてきた。
「死」、「恐怖」、「罪」、「醜」。
マックイーンについて説明する際に挙げられるそれらの特徴は、はたしてどのように表現されているのだろうか。
徹底して表面の質感にこだわり、「異質な皮膚」を造形していくマックイーンの仕事について、西洋におけるグロテスクな身体装飾の歴史を踏まえつつ考察する。
「美しさとは最も奇妙なところから生まれる。最も嫌悪をもよおす場所からでさえも」(アレキサンダー・マックイーン)
講師プロフィール
菊田 琢也(きくた・たくや):
1979年山形生まれ。縫製業を営む両親のもと、布に囲まれた環境のなかで育つ。2003年筑波大学卒。在学時にファッション研究を志す。その後文化女子大学大学院博士後期課程を修了(被服環境学博士) 現在、文化学園大学・女子美術大学非常勤講師。専門は文化社会学(ファッション研究)
近著に「装飾の排除から、過剰な装飾へ「かわいい」から読み解くコムデギャルソン」(西谷真理子編『相対性コム デ ギャルソン論』フィルムアート社2012)、「やくしまるえつこの輪郭 素描される少女像」(『ユリイカ』第43巻第13号、青土社2011)など。
1979年山形生まれ。縫製業を営む両親のもと、布に囲まれた環境のなかで育つ。2003年筑波大学卒。在学時にファッション研究を志す。その後文化女子大学大学院博士後期課程を修了(被服環境学博士) 現在、文化学園大学・女子美術大学非常勤講師。専門は文化社会学(ファッション研究)
近著に「装飾の排除から、過剰な装飾へ「かわいい」から読み解くコムデギャルソン」(西谷真理子編『相対性コム デ ギャルソン論』フィルムアート社2012)、「やくしまるえつこの輪郭 素描される少女像」(『ユリイカ』第43巻第13号、青土社2011)など。