なぜ今、明治時代の万博なのか?
2025年 大阪・関西万博が開催されている今、日本の美意識と新たな「ラグジュアリー」が世界の注目を集めています。その中で私たちは、明治時代の海外万博参加の経験を、未来を見通す羅針盤として再考したいと考えました。このような場を、万博の歴史と結びつきの深い三井物産の施設で開催します。
明治維新以降、日本は開国を経て西洋文化を積極的に取り入れました。文化政策の一環として明治政府主導で始まった海外の万博への参加は、日本の工藝を世界に示す絶好の機会であると同時に、西洋的な美術概念との衝突の始まりでもありました。
「純粋美術」と「応用美術」の狭間で日本の美意識が揺らぎ苦悩します。西洋の「美術」と「デザイン」という概念と語が当時の日本にはなく、明治政府や万博に携わる全員が、西洋における美的感覚を理解し、それに立ち向かっていく必要に迫られました。そして、やがて独自の道を見出していきます。
本講演では、明治時代の海外万博参加を通じて、その後の日本の工藝がどのように独自の立ち位置を確立していったのかについて、当時の日本を代表する輸出品の1つであった「染織分野」と、明治時代に黎明期を迎える「日本のデザイン教育」の2つの側面から紐解いていきます。
「染織分野」は、中川麻子さん(大妻女子大学家政学部被服学科准教授)から、「日本のデザイン教育」は、畑久美子さん(愛国学園短期大学准教授/共立女子大学非常勤講師)からお話いただきます。
また、お二人の講演後にはファシリテーターとともに、今私たちがこの歴史から何を学び取れるかを深掘りしていきます。ラグジュアリーのアパレルや工藝品といった軽工業品が日本経済に重要な意味をもちはじめている現代において、明治期の万博における世界戦略は多くの示唆を与えてくれるはずです。
*タイムテーブル*
Part 1|染織分野
登壇:中川 麻子(大妻女子大学)
Part 2|日本のデザイン教育
登壇:畑 久美子(愛国学園短期大学)
Part 3|鼎談ディスカッション
ファシリテーター:日渡 健介(VOOX)
みなさまのご参加を心よりお待ちしております。
この会はファッションビジネス学会ラグジュアリービジネス研究部会との共催になります。
お申し込み先
https://voox-worldexpo.peatix.com/
こんな方におすすめ
・日本文化やデザインに関心がある方
・ラグジュアリー産業についてヒントを得たい方
・クリエイティブ業界の方
・芸術教育関係の方
・万博に興味がある方
・異文化交流や国際的な視点に関心がある方
登壇者プロフィール
中川麻子
大妻女子大学家政学部被服学科准教授
専門は、服飾文化史、デザイン史、グラフィックデザイン、明治時代およびヴィクトリア時代の染織分野に関する研究。
著書:『Re-Envisioning Japan: Meiji Fine Art Textiles』ほか
畑久美子
愛国学園短期大学准教授/共立女子大学非常勤講師
専門分野は、服飾デザイン学、服飾デザイン史。
主な研究テーマは、19世紀のイギリスと明治期の日本におけるデザイン教育。
ファシリテーター
日渡健介
VOOX
領域横断的な議論のスペシャリスト。リベラルアーツとビジネスをつなぐ方法を開発している。
日時
日時:8月4日(月)18:30 受付開始 / 19:00 開始
21時を目安としてトークセッション後、その場で、簡単な懇親会あります。
会費
一般(会場での懇親会ドリンク込)3,500円
学生(会場での懇親会ドリンク込)2,500円
会場
Moon Creative Lab 1F(表参道駅B2出口より徒歩1分)
東京都港区北青山3-10-5 Spring Terrace Omotesando 1F
お申し込み先
お申し込みはPeatixにて承っております。
https://voox-worldexpo.peatix.com/
※申し込まれますと払い戻しはできませんので、ご了承くださいませ。
Peatixがご利用できない場合は、「Think of Fashion® 66の件」と明記していただき、下記のメールにてお問い合わせくださいませ。
contact@fashionstudies.org
※定員になり次第、申し込みを締め切ります。早めの申し込みをお願いします。
※講座の録画・録音はご遠慮ください。
※当日は記録・広報等のため講座の模様を映像、写真で記録します。その記録をウェブにて公開することもあります。
※アーカイブ視聴(見逃し配信)は検討中です。ただし、実行できない場合がございます。あらかじめご了承ください。
※ご来場にあたり、新型コロナウイルス感染症対策として、発熱、咳などの症状がある場合は事前に医療機関にご相談いただき、指示に従ってください。また、手指消毒、任意でのマスク着用など、ご理解ご協力をお願いいたします。
Think of Fashion®は人々の装いについての文化や社会現象を学ぶ会です。
Think of Fashion® 066 明治期の万博に学ぶ日本の美意識 ー現代ラグジュアリーへの羅針盤
主催:VOOX Future Lab・FashionStudies®
共催:ファッションビジネス学会ラグジュアリービジネス研究部会
企画:日渡健介(VOOX)、篠崎友亮(FashionStudies®)
VOOX Future Labは、リベラルアーツを土台として、未来を創るテーマ、領域横断の議論、知性の社会実装の三つを軸に活動しています。Moon Creative Labの新規事業の一つ。
Moon Creative Lab は三井物産グループにおける人間中心の新規事業創造を推進するベンチャースタジオとして2018年に設立されました。
本店:660 High Street, Palo Alto, California, 94301, USA
支店:東京都港区北青山3-10-5 Spring Terrace Omotesando 2F
設立:2018年8月23日
株主構成:三井物産 100%
URL:https://www.mooncreativelab.com/ja/
Moon Creative Lab Inc. プレスリリース一覧
https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/60069
FashionStudies®︎は、ファッションを知の体系として学ぶ、実践的な学びのプラットフォームです。
https://fashionstudies.org/about/
講座一覧になります。
https://fashionstudies.org/archivelist/
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FashionStudies Official https://www.youtube.com/c/FashionStudiesOfficial
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