明治以降、ファッションやライフスタイルが急速に西洋化していった日本。一方でジャポニスムが流行した西洋。
横浜美術館にて開催中の「ファッションとアート 麗しき東西交流」展では、19世紀後半から20世紀前半の日本における洋装の受容、西洋におけるジャポニスムの流行を、京都服飾文化研究財団(KCI)所蔵の貴重な衣服や美術品を通して見ることができます。
では、この東西交流の歴史は、現在の日本のファッションにどのような影響を与えているのでしょうか?
今回のThink of Fashion®は、ゲストに「日本の美意識が通底する新しい服の創造」をコンセプトに掲げるファッションブランド「matohu」から、デザイナーの堀畑裕之氏と関口真希子氏をお招き致します。本展覧会を担当された京都服飾文化研究財団キュレーター周防珠実氏を聞き役に、現代のファッションデザイナーの視点から見た本展覧会の魅力、そしてお二人のクリエーションと「ジャポニスム」の関係性など、お話を伺っていきます。
参加者の皆様にはトーク終了後に展覧会チケットをお渡し致します。お三方のお話を聞いて頂くことで、「ファッションとアート 麗しき東西交流」展の新しい魅力や楽しみ方を発見して頂けるはずです。
※この会は横浜美術館「ファッションとアート 麗しき東西交流」展の関連イベントになります。
皆さまのお越しをお待ちしています。
【登壇者プロフィール】
堀畑裕之 関口真希子 matohu デザイナー
堀畑裕之は同志社大学大学院を修了後、関口真希子は杏林大学を卒業後、ともに文化服装学院アパレルデザイン科メンズデザインコースで学ぶ。1998年 卒業後、それぞれ企業でパタンナーとして5年間勤める。2003年 退職後、ともに渡英、ロンドンのデザイナー、Bora Aksuの 04-05 A/W コレクションの仕事に携わる。2005年 matohuを立ち上げ、2006年よりJFWに参加。2009年 毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞を受賞。日本ユニフォームセンター専門委員。
www.matohu.com
ブランドコンセプト
ブランド名matohu(「まとふ」と書いて「まとう」と読む)には2つの意味がある。一つは日本語の「まとう」。身体を包み込むように軽やかに身にまとう服。もう一つは「待とう」。消費して捨て去るのではなく、自分らしい美意識が成熟するのを待とうという呼びかけを意味している。
日本の美意識が通底する新しい服の創造をコンセプトに、色や形、歴史や文化までをふくめて、日本人らしいオリジナルなスタイルを広く世界に発信し続けている。
周防珠実 京都服飾文化研究財団キュレーター
専門は18-19世紀の西洋服飾史。明治期に輸出された日本製室内着の調査研究。ジャポニスム期に流出した日本染織品の共同調査。
主な展覧会に「ファッションとアート 麗しき東西交流」展(横浜美術館 2017)、「ファッション: 時代を着る」展(熊本市現代美術館 2011)、「モードのジャポニスム」展(京都国立近代美術館、パリ市立衣装美術館他、計7館 1994-2003)。主な著書に『ヨーロッパに眠る「きもの」―ジャポニスムからみた在欧美術館調査報告―』[共著](東京美術、2017)、『世界服飾史』[共著](美術出版社、1998、2010増補新装版)、『ファッション 18世紀から現代まで』[編著](タッシェン、2002)他。
【詳細】
日時
2017年5月21日(日)15時~16時30分
場所
横浜美術館 円形フォーラム
〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1 TEL 045-221-0300
アクセスはこちら
会費
一般 2,500円(Peatixにて) 学生 前売1,500円(Peatixにて)
「ファッションとアート 麗しき東西交流」展のチケット代含む
お申し込み先
お申し込みはPeatixにて承っております。※申し込まれますと払い戻しはできませんので、ご了承くださいませ。
Peatixがご利用できない場合は、「Think of Fashion® モードとジャポニスムの件」と明記していただき、
下記のメールにてお問い合わせくださいませ。
contact@fashionstudies.org
Think of Fashion® 特別編 モードとジャポニスム ー過去・現在・未来ー
主催 : FashionStudies®
共催 : 横浜美術館
企画 : 篠崎友亮 根木一子(FashionStudies®)
Think of Fashion®は人々の装いについての文化や社会現象などを考えていく会です。
http://fashionstudies.org/category/think-of-fashion/
過去の開催講座については上記のサイトにてご覧いただけます。