2017年7月刊行『ファッションで社会学する』(有斐閣)の執筆者が、その内容と関係するトピックをめぐってトークします。
第3回目のテーマは都市と流行・サブカルチャーとファッションの関係です。
前半は、人びとが集う場所から生まれるストリートファッションについて、定点観測の実例をご紹介します。特に、2000年代以降のファストファッション台頭後の量産型ファッションの出現やSNSでの展開などを題材に、都市とは何か、流行とは何か、それらを観察することで何が得られるのか考えます。(担当・渡辺明日香)。
後半は、ファッションとサブカルチャーの関係について、コスプレや2.5次元ミュージカルなど日本のオタクカルチャーを事例に、2次元と3次元とのかかわりや模倣を通じたパフォーマンスの意味、これらのカルチャーが日本の外でどのように広がっているのか考えていきます。(担当・田中東子)
皆さまのお越しお待ちしております。
講師プロフィール
共立女子短期大学生活科学科教授
1972年生まれ。共立女子大学大学院家政学研究科修士課程修了。首都大学東京大学院人文科学研究科博士後期課程修了(社会学博士)。1994年よりストリートファッションの定点観測を行っている。主な著書に『ストリートファッションの時代』(明現社,2005年),『ストリートファッション論』(産業能率大学出版部,2012年),『東京ファッションクロニクル』(青幻舎,2016年)など。
田中東子
大妻女子大学准教授・東京大学情報学環客員准教授
1972年生まれ。博士(政治学)。主な著作・翻訳に『メディア文化とジェンダーの政治学―第三波フェミニズムの視点から』(単著,世界思想社,2012年),『出来事から学ぶカルチュラル・スタディーズ』(編著、ナカニシヤ出版、2017年),ポール・ギルロイ『ユニオンジャックに黒はない―人種と国民をめぐる文化政治』(共訳,月曜社,2017年)など。
書籍『ファッションで社会学する』(有斐閣)
序 章 ファッションで社会学する
パート1 メディア
第1章 女性ファッション誌を読みとく──なにを着るか,いかに生きるか
第2章 男性ファッション誌を解読する──内容分析からみた男性文化の特徴
第3章 ファッション誌の歴史──近代化と服飾メディアの登場
パート2 身体・アイデンティティ
第4章 外見と自分らしさ──何のため/誰のために外見を整えるのか
第5章 ジェンダーを“する”──逸れる,盛る,かき乱すファッション
第6章 コスプレとサブカルチャー──受容を超え,参加する文化へ
パート3 都市・流行
第7章 ファッションのしくみ──パリモードからファストファッションまで
第8章 ストリートファッション──都市文化としてのファッション
第9章 ファストファッション──ファッションの「自由」がもたらす功罪
パート4 グローバリゼーション
第10章 国境を越えるデザイナー──ファッション界における境界と競争
第11章 ファッションモデルの仕事から──グローバルな界における市場と労働
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日時
2018年1月21日(日)14時~16時
会費
一般 前売2,500円(Peatixにて) 当日3,000円 学生 前売1,000円(Peatixにて) 当日1,500円
※同日開催のThink of Fashion® 048 Stage Costume Thinking #01とのセット券も作りました。(通常の会費にプラス1000円で両方参加できます。学生はプラス500円になります。)
一般 前売3,500円 当日4,000円
学生 前売1,500円 当日2,000円
会場
スパイラルルーム(スパイラル9F)※スパイラル館内のエレベーターで9階までお上がりくださいませ。
東京都港区南青山5-6-23
地下鉄表参道駅 B1、B3出口すぐ
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お申し込み先
お申し込みはPeatixにて承っております。※申し込まれますと払い戻しはできませんので、ご了承くださいませ。
Peatixがご利用できない場合は、「Think of Fashion® 047の件」と明記していただき、
下記のメールにてお問い合わせくださいませ。
contact@fashionstudies.org
※当日券は会場にて承っております。
Think of Fashion®は人々の装いについての文化や社会現象を学ぶ会です。
Think of Fashion® 047 ファッションで社会学する #3
主催:FashionStudies®
協力:スパイラルスコレー
企画:篠崎友亮(FashionStudies®)