ポストインターネット時代と規定できる今日、ファッションを取り巻くメディアのあり方は現在進行形で変動しています。とりわけSNSなどの消費者生成メディアはファッションの役割そのものを大きく更新させたといっても過言ではないでしょう。他方で、メディアの進化により氾濫するオンスクリーンのボディイメージと、現実の身体との関係がファッションに及ぼす影響も興味深い問題です。
本講座では、海外のファッション研究におけるメディアスタディーズの成果を紹介することで、ファッションメディアの現状を読み解くヒントを提示します。
講座内容
1. ファッションとイメージ: ファッションの実像/虚像
痩身モデル問題/マルジェラとチャラヤン/メットガラ/ファッション写真/ファッションイラストレーション etc.
参考文献: マルコム・バーナード『Fashion Theory』Routledge、2014
2. ファッションメディアの過去と現在
海外のFashion関連書籍の紹介(メディアスタディーズ編)
3. ブログメディアとファッションスナップがもたらした質的変化
アニエス・ロカモラ「ニューメディアはいかに新しいのか」(2013)を参考に
4. デジタルなファッションイメージとリアルな身体の関係
ユージニー・シンケル「ファッションのデジタル・ボディ」(2013)を参考に
講師プロフィール
神戸松蔭女子学院大学教授。芸術学修士。東海大学、神戸芸術工科大学、筑波大学を経て2007年から現職。現在は幕末維新期の洋装化最初期におけるフランスからの男子服意匠の導入の歴史について調査科研費海外学術調査している。
菊田 琢也
文化学園大学・女子美術大学・首都大学東京ほか非常勤講師。被服環境学博士。専門は文化社会学/近現代ファッション史。共著に、西谷真理子編『相対性コム デ ギャルソン論』フィルムアート社2012など。2015年よりWebマガジン「FASHION STUDIES」の編集も務める。
詳細
日時
2017年7月21日(金)19時30分~21時
会費
一般 前売3,000円(Peatixにて) 当日3,500円 学生 前売1,000円(Peatixにて) 当日1,500円
会場
スパイラルルーム(スパイラル9F)※スパイラル館内のエレベーターで9階までお上がりくださいませ。
東京都港区南青山5-6-23
地下鉄表参道駅 B1、B3出口すぐ
アクセスはこちら
お申し込み先
お申し込みはPeatixにて承っております。※申し込まれますと払い戻しはできませんので、ご了承くださいませ。
Peatixがご利用できない場合は、「Think of Fashion® 044の件」と明記していただき、
下記のメールにてお問い合わせくださいませ。
contact@fashionstudies.org
※当日券は会場にて承っております。
Think of Fashion®は人々の装いについての文化や社会現象を学ぶ会です。
Think of Fashion® 044 ファッションメディア・スタディーズ
主催:FashionStudies®
協力:スパイラルスコレー
企画:篠崎友亮(FashionStudies®)