世界中をMade in Chinaの衣服が席巻し、世界の衣料品輸出シェアでフランスがぎりぎり10位以内に入るか、という状態になっても、世界のモードの中心地は?と訊かれれば、パリと答える人は多いだろう。
コレクションが各地で開かれるようになり、ストリートからのボトム・アップ型のファッションが生まれ、ファッションの多極化が進んだ今も、パリ・オート・クチュールの権威は失われず、LVMHはラグジュアリー・ビジネス界に君臨している。
では、なぜ、イギリス人チャールズ・フレデリック・ワースはパリに来たのか?
なぜ、ラグジュアリー・ビジネスの巨大コングロマリットはフランスでこそ可能になったのか?
なぜ、どうやって、パリは世界のファッションの中心地になったのか?
オート・クチュールと百貨店が成立する数百年前に遡り、17世紀以来のフランス王国の産業政策、ヴェルサイユの宮廷文化、パリの衣服製造・小売業と都市文化などの歴史を追いつつ、その疑問に応えていく。
講師プロフィール
日本学術振興会特別研究員。Ph.D(人文科学)。東京大学・大学院で歴史学、パリ第1大学Master 2課程で経済史、お茶の水女子大学大学院で服飾史を学ぶ。現在は主に、内外の諸分野研究者との共同プロジェクト、「糸・布・衣の循環史研究会 Linking Cloth-Clothing Gloabally」で活動中。
単著『パリの服飾品小売とモード商 1760-1830』(悠書館 2013年)。ほか、内村理奈編著『ファッションビジネスの文化論』(北樹出版 2014年)では第9章「ファッション産業の歴史とグローバル化」、杉本淑彦・竹中幸史編著『教養のフランス近現代史』(ミネルヴァ書房 2015年)では第5章「「モードの国」フランス」を執筆。
詳細
日時
2015年10月31日(土)18時00分~19時30分
会費
一般 前売2,500円(Peatixにて) 当日3,000円
学割 前売1,500円(Peatixにて) 当日2,000円
会場
服も作れるコワーキングスペース「coromoza fashion laboratory」
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-33-14 神宮ハイツ408
明治神宮前駅7番出口より徒歩1分
電話番号:03-6450-5560 URL: http://za.coromo.jp/
お申し込み先
contact@fashionstudies.org
「Think of Fashion 030」への参加の旨とお名前、ご連絡先(メールアドレス)、ご所属を明記してお申し込みお願いします。
※前売はPeatixにて承っております。前売で申し込まれますと払い戻しはできませんのでご了承くださいませ。また申込メールもあわせてお願い致します。
Think of Fashionは人々の装いについての文化や社会現象などを考えていく会です。
http://fashionstudies.org/think-of-fashion/