異性装とは「身体上の性別と性自認は一致しながらも、外見上の装いを自分とは異なる性別に変える行為や状態」(『女性学事典』、岩波書店、2002年)と定義されている。ヨーロッパの歴史において、『聖書』や法令などで好ましくない逸脱行為と見なされた、その営為にはどのような社会的・文化的背景が存在しているのだろうか。主にフランスの女性たちの事例を取りあげながら、多様な動機に裏づけられた性を装う行為について改めて考えてみたい。

人々の装いについての文化や社会現象を学ぶ
異性装とは「身体上の性別と性自認は一致しながらも、外見上の装いを自分とは異なる性別に変える行為や状態」(『女性学事典』、岩波書店、2002年)と定義されている。ヨーロッパの歴史において、『聖書』や法令などで好ましくない逸脱行為と見なされた、その営為にはどのような社会的・文化的背景が存在しているのだろうか。主にフランスの女性たちの事例を取りあげながら、多様な動機に裏づけられた性を装う行為について改めて考えてみたい。
34回目のThink of Fashionは、現在、三菱一号館美術館で開催中の「PARIS オートクチュール―世界に一つだけの服」展、担当学芸員の岩瀬慧さんを講師に迎え、「オートクチュール(高級仕立服)の父」と言われるシャルル=フレデリック・ウォルトについて考えていきます。
BIBAはまさに神話だった。
1975年10月4日、ノスタルジックでありながら、ポップなキャンディのようでもあるロマンチック・テイストの神殿、BIBAは瓦解した。
ラフォーレ原宿は、言わずと知れた神宮前交差点のランドマークとなっているファッションビル。ただ、独自のブランド展開があるわけではない。
けれども、私たちは、ラフォーレ原宿という名前や場所に、どこか特別な感覚を覚える。
スペインの生んだ天才的クチュリエ、クリストバル・バレンシアガ。
半世紀以上前にデザインされた服が古びて見えないのはどうしてなのでしょうか。考察の対象としてだけでなく、着てみたい服として、いまだに欲望をかき立てることのできるクリストバル・バレンシアガの魅力に迫ります。