※定員に達しましたので、申し込みを締め切らせていただきます。申し込みありがとうございました。※
~ファッションとテクノロジーの融合が作るイリスの美しいひだの表現を通して、ポストヒューマン・ファッションを紐解く~
2018年12月に発売された『ファッションと哲学』(フィルムアート社)共編者でありファッション・スタディーズの第一人者であるアネケ・スメリク氏の来日を記念し、講演会を開催します。
近年、多様なテクノロジーの発展によって3Dプリント技術、スーパーポリマー、マイクロファイバー、シリコンゴム、ナノマテリアルなどの新材料の可塑性が可能にする新しいひだ表現が可能になりました。オランダ人ファッションデザイナー、イリス・ヴァン・ヘルペン(Iris van Herpen)による3Dプリントで設計された複雑なひだ表現もまた、ファッションとテクノロジーの融合、あるいは人間と機械の融合によって生み出されたものです。
本講演では3Dプリントによるひだ表現を事例に、イリスのファッションデザインをポストヒューマン・ファッションデザインとして再考し、ファッションを人間と人間以外のあらゆるものの複雑なネットワークの中で物質的に共生産されたものとして再考します。 ポストヒューマンの視点からファッションを読み解くことによって、原料素材から最新の素材、衣服の質感から人体の触感に至るまで、様々な要素が持つ役割にフォーカスしていきます。
なお、コメンテーターとして横浜国立大学都市イノベーション学府Y-GSCスタジオの室井尚教授と同学府博士課程後期在学中の福尾匠氏が参加します。ファッション研究の哲学的なアプローチについて、美学・哲学研究の見地からコメントを行います。
皆さまのお越しをお待ちしております。
講師プロフィール
ラドバウド大学(オランダ)教授。哲学やテクノロジーを通じたファッション研究を行う。映画、大衆文化におけるアイデンティティ、身体、記憶、技術の問題についても幅広く研究している。主な著書にMirror Cracked: Feminist Cinema and Film Theory, Palgrave Macmillan, 1998、共編著にDelft Blue to Denim Blue: Contemporary Dutch Fashion, I.B. Tauris/Bloomsbury, 2017/Thinking through Fashion: A Guide to Key Theorists, I.B. Tauris, 2015/Materializing Memory in Art and Popular Culture, Routledge, 2017 がある。
日時
2019年6月4日(火)19時30分~21時30分
日英逐次通訳あり
会費
無料
会場
公益財団法人日本服飾文化振興財団
〒107-0052 東京都港区赤坂8-1-19 日本生命赤坂ビルB1F
アクセス:東京メトロ銀座線・半蔵門線、都営地下鉄大江戸線「青山一丁目」駅より徒歩2分
https://jflf.or.jp/access/
お申し込み先
お申し込みはPeatixにて承っております。Peatixがご利用できない場合は、「Think of Fashion® 059 の件」と明記していただき、下記のメールにてお問い合わせくださいませ。
contact@fashionstudies.org
※定員に達しましたので、当日券はございません。
※注意事項 当日は記録・広報等のためトークの模様を映像で記録し、後日ウェブ上にて公開予定です。あらかじめご了承ください。
Think of Fashion®は人々の装いについての文化や社会現象を学ぶ会です。
FashionStudies® × 横浜国立大学 アネケ・スメリク氏来日記念講演
Think of Fashion® 059 イリス・ヴァン・ヘルペン(Iris van Herpen)とポストヒューマン・ファッションデザイン
主催:科学研究費基盤研究(A)脱マスメディア時代のポップカルチャー美学に関する基盤研究+横浜国立大学都市イノベーション学府Y-GSCスタジオ,FashionStudies®
協力:公益財団法人日本服飾文化振興財団
企画:安齋詩歩子、篠崎友亮(FashionStudies®)