装談®|SOuDAN 30回記念の今回は、ファッションビジネス学会で新たに立ち上がったラグジュアリービジネス研究部会と共催で、「これからの日本のラグジュアリー suzusan、MIZENの試み」と題したトークを開催します。
世界各地でローカルの文化に基づいた新しいラグジュアリーが生まれてきています。これからの新しいラグジュアリーの担い手として注目を集めているsuzusan クリエイティブディレクター 村瀬弘行さん、MIZEN プロジェクト代表 寺西俊輔さん、聞き手としてモデレーターに『新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済10の講義』共著者で、格差を前提とする富裕層ビジネスとは異なる立場をとる新型ラグジュアリーを提唱する中野香織さんをお招きします。
suzusanは、ドイツ・デュッセルドルフで立ち上げられた、名古屋の伝統工芸「有松鳴海絞り」の絞りの技術を活かしたブランドで、世界の有名セレクトショップなど23か国で取り扱いがされています。MIZEN は、日本の伝統的な織物から、現代の洋服を提案するプロジェクトです。二つとも新しい日本のラグジュアリーとして注目されています。
村瀬さんは、家業であった有松鳴海絞りの職人は継がずにアーティストを目指して渡英。海外展示会の手伝いをした際に改めて有松鳴海絞りの魅力に気づかされたとのこと。また、寺西さんは、パリの展示会で出会った牛首紬がきっかけで、美しい色遣いに魅了され、それから日本の産地を訪問するようになったとのことです。お二方とも海外の経験から日本の魅力を再確認したのは面白いところです。
中野香織さんは「私たちがどのようなラグジュアリーを選択していくのかは、次にどのような社会を創っていきたいのかという意志に直結します。」とある記事で書かれていました。この会でもこれからどのような社会を創り、どのような日本のラグジュアリーを選択して行けばよいかを皆様と共に考えて行ければと思います。
皆さまのお越しをお待ちしております。
ファッションビジネス学会ラグジュアリービジネス研究部会との共催になります。
※オンライン配信はございません。会場での参加のみになります。
登壇者プロフィール
suzusan CEO兼クリエイティブディレクター
1982年名古屋市生まれ。独デュッセルドルフ在住。
2003年渡欧、Surrey Institute Art & Design University(サリー/英)Fine Art学科を経て、2004年よりDie Kunstakademie Düsseldorf(デュッセルドルフ/独)で立体芸術と建築を専攻、2011年卒。
5代続く家業である有松鳴海絞りの産地の衰退を目の当たりにし2008年在学中にデュッセルドルフでsuzusan e.K. (現suzusan GmbH & Co.KG)を立ち上げオリジナルブランド「suzusan」をスタート。現在ホーム&リビングとファッションを軸に「suzusan」のブランド展開を行う。
2018年より名古屋芸術大学テキスタイル学科の客員教授。2021年からは名古屋市主催伝統産業海外マーケティング支援プロジェクト「Creation as DIALOGUE」の統括コーディネーターに就任し、日本の伝統工芸の継続性と循環を生み出す活動も精力的に展開している。
https://www.suzusan.com/
寺西俊輔
株式会社MIZEN 代表取締役
STUDIO ALATA合同会社 代表社員
京都大学建築学科卒業。YOHJI YAMAMOTOで生産管理・パタンナーとして勤務後、イタリア・ミラノに渡る。CAROL CHRISTIAN POELLチーフパタンナー、AGNONAクリエイティブディレクターSTEFANO PILATI専属3Dデザイナーを経て、フランスに移り、エルメス入社。レディスプレタポルテの3Dデザイナーとして働いた後、2018年末に帰国し、日本の伝統技術をブランド化することを目的としたSTUDIO ALATAを設立。2022年にふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」の創業者須永珠代と「ふるさとチョイス」運営する株式会社トラストバンクと共同で、株式会社MIZENを設立し代表取締役兼ディレクターを務め、日本全国の伝統技術を扱ったライフスタイルを提案することを通じ、高度な手仕事を持つ職人の地位向上を図る。同年12月に東京南青山にMIZENの作品を展示・受注販売できる旗艦店をオープンする。
https://ec.mizenproject.co.jp/
モデレータープロフィール
服飾史家
服飾史家・作家として執筆・講演のほか、株式会社Kaori Nakano 代表として企業のアドバイザーを務める。
著書『「イノベーター」で読むアパレル全史』、『ロイヤルスタイル 英国王室ファッション史』、『ダンディズムの系譜 男が憧れた男たち』、『モードとエロスと資本』ほか。共著に『英国王室とエリザベス女王の100年』(君塚直隆氏との共著)、『新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済10の講義』(安西洋之氏との共著)。
Bunkamuraザ・ミュージアムでの「マリー・クワント展」(2022年12月~2023年1月)展覧会及び図録の翻訳監修。東京大学大学院博士課程単位取得満期退学、英ケンブリッジ大学客員研究員、東京大学非常勤講師、明治大学特任教授、昭和女子大学客員教授をつとめた。
http://www.kaori-nakano.com/
日時
2023年9月18日 (月・祝)15時~16時30分
会費
一般 2,800円
学生/ファッションビジネス学会 2,500円
応援枠5000(協賛1口) 5,000円
応援枠10000(協賛2口) 10,000円
こちらの応援枠は、運営資金にさせていただきます。応援していただけましたらとても嬉しいです。FashionStudies®の告知ページに協賛として記名させていただきます。(協賛いただきましたら記名の有無を確認をいたします。)
会場
台東デザイナーズビレッジ 2階会議室
〒111-0056 東京都台東区小島2-9-10
アクセス http://designers-village.com/map/
お申し込み先
お申し込みはPeatixにて承っております。
お申し込みはこちらから
※申し込まれますと払い戻しはできませんので、ご了承くださいませ。
Peatixがご利用できない場合は、「装談®|SOuDAN ♯30の件」と明記していただき、下記のメールにてお問い合わせくださいませ。
contact@fashionstudies.org
※定員になり次第、申し込みを締め切ります。早めの申し込みをお願いします。
※講座の録画・録音はご遠慮ください。
※当日は記録・広報等のため講座の模様を映像、写真で記録します。その記録をウェブにて公開することもあります。
※新型コロナウイルス感染症対策として、入場の際に、検温、手指消毒、マスク着用をお願いしております。
装談®|SOuDAN は、装いに関するトピックスを語る会です。
装談®|SOuDAN ♯30 これからの日本のラグジュアリー suzusan、MIZENの試み
主催:FashionStudies®︎
共催:ファッションビジネス学会ラグジュアリービジネス研究部会
協力:台東デザイナーズビレッジ
企画:篠崎友亮(FashionStudies®︎)
協賛
国際ファッション専門職大学 松岡依里子
RaccontoJewelleryStudio 宮澤紀充
FashionStudies®︎は、ファッションを体系的に学ぶ「プラットフォーム:STUDIES」と、強度のあるファッション情報を発信する「メディア:MAGAZINE/PUBLISHING」を企画運営しております。
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