column 016

六条ふみや(学生)

世代とファッションを考える

   
「最近の若いやつは…。」こんな文言を誰しも耳にしたことがあるだろう。
先行する世代にとって当代の若者は得てして理解しがたいもの。その不可解さを目の当たりにした折、口を衝いて出てしまうのがこの決め台詞だ。

「世代の相違」というものは一見して無いようにも思える。しかし、折にふれてその存在感は急速に顕在化し、場合によっては障壁にもなりえる。生まれ育った時代が異なる事実に紛うことはなく、その違い故に起きる世代間の折衝にはいたしかたない部分もある。

そんな「世代論」に対するアプローチは多岐に渡るが、当然ファッションの側面から捉えることも可能だ。広義のファッションは当時の世相や経済の影響下、若者のライフスタイルからトレンド志向に至るまで、その大きな変化をもたらした。それらの変化は時代を経て世代間の相違として体系化され、時代の特徴として抽出される。無論それらは理解上の便宜を図るためであり、全てを額面通りに受け取ってはいけない。

また一方で、ファッションの観点から世代間の共通項を見出すこともできる。若者はファッションを仲間内で楽しみ、気分を盛り上げるツールとして活用する。こういった若者の特徴はそのほとんどの世代に該当するのではないだろうか。取り巻く環境こそ大きく違うものの、根本的ファッションの意義は相変わらずそこにあり続けているようだ。

冒頭の台詞、その起源は遥か遠く古代エジプト時代にまで遡る。どうやら世代のギャップは、ここ5000年ほど語られ尽くされてきたらしい。世代間の違いは違いとして了解し、自身に通ずる部分は大いに共感する。それが世代を理解し次代を見通すことに大きな役割を果たすはずだ。追憶に思いを巡らせ、「隔世の感」に浸るにはまだまだ早すぎるようだ。

六条ふみや(学生)
2015/4

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